第22章

大島莉理が会社に着いたところで、ちょうど面白い見世物に出くわした。

加藤淳史が荷物をまとめて出ていくところだった。持ち物は意外と多く、でかい段ボール箱を抱えている。

「嬉しいだろ。ついに俺を追い出せたんだからな。だが、研究開発部がこれでお前の天下になると思ったら大間違いだ」加藤淳史は捨て台詞を吐いた。「俺はまた戻ってくる」

「戻れないと思うけど」大島莉理はやけに素直な顔で言った。

加藤淳史は鼻で笑う。

「じゃあ、見てろ。俺がいなくなっても、他の連中はお前に従わねえ。今回危機を片づけられたのは運が良かっただけだ。クソみたいな幸運にな。覚えとけ、いつか必ず戻ってきて、お前を追い出してや...

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